HOME  > 仏事の心得 > ご葬儀の心得
ご葬儀の心得
ご葬儀の心得
初七日法要から
年忌法要
墓地・墓石の購入
お盆法要
お彼岸法要
位牌について
お仏壇とは?
お仏壇の必要性・購入時期
お仏壇の種類
ご葬儀の心得
ご葬儀の諸手続き
ご葬儀が終わったら、さまざまな手続きを済まさなくてはなりません。しかし、遺産相続や名義変更の手続きには複雑な面もあり、トラブルを引き起こしてしまうことも考えられます。法律の知識が必要なときには弁護士や、公共の法律相談機関などに相談しましょう。また、煩雑な手続きは司法書士や税理士に依頼し手続きを代行してもらうと良いでしょう。

 埋葬料の受給手続きはお済みですか?

健康保険の被保険者が死亡した場合、埋葬を行う人に対して市町村から埋葬料が支給されます。被保険者本人の死亡の場合は“埋葬料”被扶養者が死亡の場合は“家族埋葬料”が支払われます。手続きをしないと支払われないので注意しましょう。
申請先は所轄の社会保険事務所です。勤務先で手続きしていただけない場合は、所轄の社会保険事務所で直接申請手続きを行ってください。国民健康保険の加入者の申請先は所轄の市町村の国民健康保険課の窓口です。埋葬料は市町村により支給額や名称が違います。
また、業務上もしくは通勤途中の傷病で死亡の場合は労災から「葬祭料」が支給されます。申請先は所轄の労働基準監督署です。

 ご葬儀後の挨拶回り

ご葬儀後の挨拶回りご葬儀の翌日からお世話になった方々へお礼のご挨拶に伺います。まず最初に寺院へ、それから故人が生前お世話になった勤務先など関係の深い順にまわるのが良いでしょう。もちろん、ご葬儀の世話役や隣近所の方へもあいさつに伺いお礼を述べます。あいさつの時には喪服が望ましいのですが地味な服装であればかまいません。
年の瀬が近づくと、年賀欠礼のあいさつ状を出します。年賀欠礼状の準備は宛名書きにかかる日数も考慮して早めに手配しておくとよいでしょう。
ご葬儀参列の心得

 仏式葬儀

・お焼香の作法
お焼香には、仏前を荘厳して敬虔な心をささげるという役割があります。また、香は人の気持ちを快くすると同時に、芳香によって心身を清めるといった意味もあります。
近親者の焼香は葬儀式の時間内に行われ、一般会葬者の焼香は告別式開始と同時にはじめられることが多いようです。ここでは一般的な、お焼香の方法を紹介していますが、厳密には宗派や地域によって違いがありますので正しくはご導師にお尋ねください。
(1)遺族に一礼して焼香台のある仏前に進みます。ご本尊と遺影を仰ぎ頭を下げて黙礼します。
(2)右手で香をつまみます。
(3)香炉に静かにくべます。これを宗派で決められた回数行います。
(4)合掌礼拝します。最後に遺族に一礼し、退きます。

 神式葬儀

仏式の告別式にあたる儀式を、神式葬儀では「葬場祭」といいます。神式葬儀が仏式と一番異なるのは「手水の儀」と、それに引き続いて執り行われる「玉串法奠」で、仏式の焼香にあたるものと考えればよいでしょう。斎主(神官)・副斎主・祭員・喪主・遺族・近親者の順番で行います。

手水の儀

(1)左手に水を注ぎます。
(2)右手を清めます。
(3)左手で口をすすぎ、両手で拭きます。

玉串奉奠

(1)玉串を受けたら、玉串案(祭壇)の前に進み、
  玉串をおしいただきます。
(2)根本を手前にして、まっすぐに持ちます。次に時計回りに回転させて向きを
  変えます。葉先を手前にして供えます。
(3)二礼
(4)二拍手(葬儀では音を立てずに拍手します)
(5)一礼

 訃報に際して

近親者や、ごく親しい間柄の場合には何をおいても駆けつけるのは当然ですが、普通の付き合いの場合は、すぐの弔問は避けましょう。遺族はさまざまな準備で忙しいはずですから、かえって迷惑になります。ご近所で親しい間柄の場合には、お手伝いを申し出るとよいでしょう。

 通夜式への参例

取り急ぎ通夜の弔問に駆けつけるときは平服のままでかまいません。先方も用意が整っていない場合が多く、また礼装で訪れたのでは不幸を予期していたようでかえって失礼です。
しかし、なるべく地味な服装が望ましいと思われます。男性の場合はネクタイと靴下を黒に換えても良いでしょう。
遺体との対面は遺族から勧められない限り控えるのが礼儀です。対面の方法は、まず遺体の枕もとから少し下がって正座し、一礼。遺族が顔の白布を外したら膝をつけたまま近づきます。対面の後、もう一度一礼して合掌します。

 葬儀・告別式の服装

葬儀・告別式に参列の時の一般会葬者の服装は礼服です。
しかし、特に親しい間柄でない場合には黒目の平服でかまいません。男性はダークスーツと黒のネクタイ、黒の靴。女性は、黒もしくは地味な色のスーツ、もしくはワンピース、それに黒の靴が一般的です。
男女、和洋装を問わず、黒であっても光沢のあるものは避けましょう。学生の場合は制服が喪服となります。制服のない場合は黒もしくは地味な色の服装に、黒か白の靴下、黒の靴が望ましいでしょう。

 香典袋の書き方

仏教 葬儀の時の一般的な表書きは「御霊前」ですが、浄土真宗の場合には「御仏前」と書きます。「御香典」「御香料」と書く場合もあります。黒白の水引きを使います。
神道 銀の水引を使って「御玉串料」と書くことが多いようです。「御榊料」「御神饌料」などと書く場合もあります。
グループで包む場合 二人で一緒に包む場合は、下段にそれぞれの氏名を並べて書きます。グループで包む場合は、半紙などにメンバーの名前を書き中袋にいれます。表には、「○○会有志」あるいは会社名や部課名などを書きます。

 金額の目安

香典の金額は、故人にお世話になった度合いによって違いますので一概には言えませんが、一応の目安はあります。一般的には血のつながりが濃いほど高額になり、両親の場合には十万円、兄弟で五万円、その他の親戚の場合一万円が多いようです。職場の上司や同僚、近所の人、友人の場合には五千円が目安です。

 香典について

包み方 お札は、あらかじめ用意してあったようでは失礼ですので、新札は使いません。新札しかない場合は一度折り目を入れてから包みます。
そして、地味な色のふくさに包んで持参します。ふくさの包み方は、まず香典袋を表にして中央に置き、右、下、上、左の順にたたみます。
郵送する場合 通夜・告別式とも出席できない時には現金書留で香典を郵送します。この場合、現金を香典袋に入れてから現金書留の封筒に入れます。その際には出席できない理由と、故人を偲ぶ手紙を添えたほうが心がこもるでしょう。
香典の出し方 香典は遺族の方が後で整理しやすいように出すことが重要です。住所や氏名は見やすいように書きたいものです。また、金額もはっきり書くようにしましょう。
お悔やみの言葉 お悔やみの挨拶は、平凡でありきたりと思われるくらいがいいでしょう。余計な事を言うと、かえって差し障りができてしまうことも考えられるので、短くすませるようにしましょう。病状などをくどくど聞くのは失礼ですし、事故死の場合に事故の様子などを聞くのも避けましょう。

 弔辞

弔辞を頼まれたら断らないで引き受けるのが礼儀です。弔辞は喪家に保管されますので、丁寧に書きましょう。文章は真心が伝わるように自分の言葉で書くのが良いでしょう。

ポイントとして

(1)亡くなったことへの悲しみを述べます。
(2)次に故人の業績や人柄を、おおげさにならないように讃えます。
(3)そして、遺族を励まし、自分にできることがあれば、力になりたいと誓います。
(4)最後に故人の冥福を祈り結びとします。
忌み言葉は使わないようにしましょう。正式には厚手の巻紙に書きますが、最近では経本のようにジャバラ折りにすることも多いようです。そして、奉書で包み、表に「弔辞」と書きます。
禁句として、重ね言葉「またまた」「たびたび」など、仏式では「浮かばれない」「迷う」などがあります。

 弔電

葬儀に出席できない場合、電話でのお悔やみは避けるようにしましょう。喪家では葬儀の準備などで忙しく、さまざまな連絡に電話を使用しなければならないからです。なるべく電報を利用するようにしましょう。

 その他のマナーと心遣い

香典のお断りがある場合は、無理に渡すことは控えましょう。
また、喪主から精進落しや通夜振るまいなどを勧められた場合、一口でも口をつけるのが礼儀ですが、喪主の家族は看病やさまざまな心労で疲れていることも考えられますので、なるべく早めに切り上げるようにしたいものです。
 ページの先頭へ