ご先祖供養[お仏壇の必要性・購入時期]

お仏壇の必要性

仏壇の必要性は大きく分けて二つの理由があります。

一つは信仰心の篤い人が仏さまの教えを通じ自らの生業の問題や人々の幸せを願い、一心に仏様に帰依し感謝の念を深め、ご本尊さまを通じ先亡久遠のご先祖さまをご供養(おつとめ)するため。

このことは、お仏壇のある心豊かな生活を営むにあたって大切なことだと思います。嬉しいときや、悩み事があるとき、仏様に向かい手を合わせる。毎日ご先祖様に心をこめてご供養する。そこから心豊かな生活が生まれてきます。一家団欒の中にお仏壇を置いて、お子様の成長や、日々の家族の営みを報告し、潤いある家庭を築いていきたいものです。  また、法要のときなど、日ごろは離れて暮らしている親戚がお仏壇を前に久しぶりに集まれば、一族の絆はより一層深まることでしょう。お仏壇をご家庭におまつりすることで、もたらされる豊かさは何にもかえがたいのではないでしょうか。

もう一つは身近な方が亡くなられたため、自分にとって大切だった人を供養し、亡き人と対話する道具として。

お仏壇を通して大切だった亡き人が「いつも見守ってくれている」という意識は、生きていく上で大きな自信と勇気を与えてくれます。特に身内の方が亡くなった場合は四十九日を迎え仮祭壇を除く時には必要です。
仏壇を購入する、しないという事については自分の思慮だけでは難しい面があります。「あそこの子供たちは親が亡くなっても何もしない」などと、云われることが一つ、また亡くなった人を敬い偲び、せめてご霊前にご焼香をと訪れる人の感情はどうだろうか?等々・・・。仮祭壇を除くときまでに仏壇を購入すると同時に宗派で定めるご本尊さまと本位牌をお迎えして素直にご供養(おつとめ)することが清らかでしかも幅の広い姿ではないかと思います。

古い仏壇の処置

お仏壇の買い換えに伴って、ご先祖様から引き継いで今まで大切におまつりして来たお仏壇をまつらなくなることに抵抗を感じる人もいるようです。また、反対に粗大ゴミに出してあるのを度々見かけますが、これはどうかと思います。また、どなたかに差し上げるにも問題が残ります。古いお仏壇は丁寧にご供養した上でお焚き上げすることが大切な行事といえましょう。当社では丁重にお預かりし、読経供養した上で焼却致しますので何も心配する必要はありません。それに、新しいお仏壇におまつりすれば、きっとご先祖様もお喜びになるはずです。

お仏壇の購入時期

新築・増改築の時も、お仏壇購入の好機です。

お仏壇の購入される動機は、身内の方が亡くなったとか年忌法要を迎えるためになど、必要に迫られた場合が多いようです。「何も理由がないのにお仏壇を買うと新仏がでる」などと言われることがありますが、これはまったくの迷信です。そもそも、どんな時にお仏壇を購入しても、「仏様やご先祖様へ感謝し、家庭の平和や心の豊かさを得るため」という立派な理由があります。
お仏壇は、仏様を拝み、ご先祖様を大切に思う日本のよき伝統が育んできた文化です。新築・増改築の際には、ぜひ、あらかじめ仏間をお設けください。仏壇のある家庭とそうでない家庭とでは子供の情操や生活態度で自ずと違った面がでてきます。お仏壇があることにより、きっと今以上に心豊かな生活が送れるようになるはずです。
昔の言葉に「出世仏壇」というのがあります。信仰心が深まるにつれ生活が豊かになったり、家が栄えたり、出世したりするごとに少しずつ大きな仏壇に買い換え、先祖への感謝と自身の喜びを表現したいものです。現在は高級外車が一種のステータスシンボルになっていますが、かつては豪華なお仏壇がその家のステータスシンボルでした。
日本人の多くが「私は信仰する宗教がありません」と平気で外国人と会話し、奇異な目で見られることがよくあります。仏教や神道をはじめ、なんらかの宗教を日本人が信仰することは国際社会時代に不可欠の要素であるといえます。仏教徒であるなら子供の頃からお仏壇を見て育ち、宗教を身近なものとして意識しながら育って行くことが必要と思われます。そして将来、立派な国際人として世界に羽ばたいていってほしいものです。  日本の伝統文化でもあるお仏壇を家庭の中心として置かれることを、ぜひおすすめします。

仏事の心得

Buddhist

ご葬儀の心得

ご葬儀が終わったら、さまざまな手続きを済まさなくてはなりません。しかし、遺産相続や名義変更の手続きには複雑な面もあり、トラブルを引き起こしてしまうことも考えられます。

初七日法要から忌明け法要まで

初七日法要は亡くなった日から数えて七日目におこなう最初の法要です。しかし最近ではご葬儀当日に遺骨が戻ってきたところで、引き続き初七日法要を営むことが多くなりました。その後、四十九日、百ヶ日の法要と続きます。

年忌法要

次の大事な法要は一周忌法要です。臨終から数えて丸一年後が一周忌となり、丸二年目が三回忌です。以後七、十三、十七、二十三、二十五、二十七、三十三、三十七、五十回忌と続きます。

墓地・墓石の購入

墓地の購入は一般の商取引とはやや性格を異にし、通例、子孫が墓地を承継する限り使用権が連続する「永代使用権」を取得するということになります。

お彼岸法要

“暑さ寒さも彼岸まで”といわれるように季節の代名詞みたいに思われがちですが、彼岸は聖徳太子のころからある「仏道修行週間」で、今日風にいえば“○○週間”のはしりなのです。

お盆法要

お盆は正式には「盂蘭盆会(ウラボンエ)」といいます。これは、インドの言葉の一つ、サンスクリット語の「ウラバンナ」を感じで音写したもので、略して「お盆」と呼んでいます。

ご先祖供養[位牌について]

亡くなった方を象徴するお位牌は故人のお姿そのものであるという思いが偲ぶ心の拠所になるのです。

ご先祖供養[お仏壇とは?(由来と意味)]

仏教伝来は欽明天皇の時代(522年)に百済の聖明王からの貢物として釈迦の金剛仏一体と幡蓋若干・経論若干巻が献じられた事から始まり、様々な事柄を経て、その後、聖徳太子(574〜622)が仏教精神を政治に取り入れ(憲法十七条第二条)天下に公布されたのを機に貴族社会に広がりました。

ご先祖供養[お仏壇の必要性・購入時期]

信仰心の篤い日本人は仏様の教えを通じ自らの生業の問題や人々の幸せを願い、一心に仏様に帰依し感謝の念を深め、ご本尊さまを通じ先亡久遠の先祖さまをご供養(おつとめ)するためにお仏壇をお祀りします。

ご先祖供養[お仏壇の種類]

お寺には、広大な敷地と多数の伽藍を連ねた巨刹から小さなお堂まであります。同じように、お仏壇の種類もさまざまです。