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『稲田光胤工房』のご案内
稲田光胤工房とは?
京佛師 稲田光胤稲田光胤工房では京佛師である稲田光胤師が仏像・寺院の制作・修復を行っております

 京佛師 稲田光胤師よりご挨拶

香川県内や近県での依頼については、私の考えに賛同していただいてます木谷仏壇岡本社長の御好意で、善通寺市にある木谷仏壇物流センター・善通寺工場内を一角としてお借りし、制作及び修復を行っています。流通コストを考え、少しでも多くの皆様に喜んでいただけるよう努力したいと思います。

京仏師の世界 匠の技
阿弥陀如来舟光背 阿弥陀二重光背
地蔵菩薩像 大日如来
不動明王像 聖観音坐像
普賢菩薩半跏像 大黒天立像
愛染明王 大日如来
京仏師 稲田光胤(いなだ こういん)

稲田光胤

昭和21年 香川県三豊市詫間町に生まれる
昭和49年 京都仏壇彫刻研究所(現/大仏師松久宗琳佛所)入所
大仏師 松久朋琳 師
大仏師 松久宗琳 師に師事
平成6年 独立
平成7年 京都伏見区深草に工房を開所
  京都宇治、黄加檗山万福寺 四天王寺像修復
京都左京区、聖護院 孔雀明王像 制作
奈良、天川弁財天・中山不動尊 造像
東大寺・法隆寺・薬師寺・鳥取因幡万博物館 伎楽面 制作
橋幸夫 八臂弁天など各界著名人の仏像制作
その他全国の寺院及び在家の仏像を多数制作
現在KBS京都(近畿放送)カルチャーセンター仏像彫刻教室講師
(株)木谷仏壇善通寺工場内に「稲田光胤工房」開設
仏像の本質を知り尽くした稲田光胤

円明院住職 武田和昭20年ほど前になるが拙寺の檀家である旧家を盆経で訪れた時のことである。仏壇の中に一尺ばかりの真新しい見事な観音菩薩と地蔵菩薩が安置されていた。
その仏像は慈愛に満ちた中に厳しさを秘め、決して妥協を許さない造形には、紛れもない本格的な仏師の作であることが感じられた。
そして所蔵者の方から、その仏像が香川県詫間町出身で、京都の大仏師・松久宗琳師の下で長年に亘り修行された稲田光胤師の手による仏像であることを教えられた。稲田師が作られた仏像をみると儀軌に基づき、日本の伝統的な造像手技手法により制作され、その一体一体に心が込められていることが自然と感じられる見事な仏像ばかりである。最近その技は、ますます円熟味を増し、数多くの仏像が師の手によって生まれ、そして各地の寺院で魂が込められ、数多くの人々の信仰の対象となっている。
また、最近では、古い仏像の修理にも力を入れられ、見事に原形に復しているのを何体も拝見させて戴いたが、その修復の技術は仏像の本質を心得たものと感じられた。古い仏像の修復ほど難しいものはない。仏像を作った人の精神を決して失ってはならないし、また修理する人の主張が前面に現れてもいけない。このことを十分に理解しているのが稲田師である。稲田師によって制作、修理された仏像によって、日本の仏教文化の伝統がより充実したものとなり、そして仏教がますます興隆し、多くの人々の心の支えとなることを願ってやまない。

株式会社 木谷仏壇 代表取締役社長 岡本博文
稲田光胤師と私は、古くからお付き合いさせていただいてますが、稲田師が「年齢的に是非とも地元にも貢献したい」との考えに共感し、当社工場内の一角を工房として提供する事にしました。
当社で請け負った仏像の修復や制作は、稲田師にお願いすることが多いのですが、仕事の上で私が最も感心するのは、常に研究熱心なところです。一体の仏像を制作、修復するにしても、その時代に作られた他の仏像を見に行って些細なことまで調べてみたり、とにかく仕事を始める前に納得いくまで調べる。その上、古来からの技法による作業なので、当然完成までには時間がかかりますが、だからこそ命のある仏像が完成するのだと思います。
先日、稲田師との会話の中で「仏像を削った後を見れば、刀の良し悪しがわかる」と言った師の言葉に佛師としてのプライドを感じました。
「京佛師」「文化財の修復」等という言葉を聴くと「予算的に高い」というイメージがありますが、決してそんなことはありません。限られた予算の中で仏像本来の姿や、制作された仏師の心に少しでも近づいた修復をし、武田先生にも相談しながら忠実に再現することに勤めさせていただきます。それが稲田光胤と私の今回の使命だと感じています。それにご協力できる私も大変御光栄に感じています。稲田師には今後も素晴らしい作品を残して頂きたいと心から願っています。是非ともお気軽に声をかけて下さい。
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