早いもので、今年もあと1ヶ月とちょっとになりましたね!

12月にある行事といえば「巳正月」ですね。

巳正月は愛媛県独特の慣習となっているので、聞き慣れない方もいらっしゃるかと思いますので、こちらで少しご紹介いたします!

巳正月の行事について

《2022年の辰巳の日》

12月5日(月)辰・6日(火)巳

12月17日(土)辰・18日(日)巳

12月29日(木)辰・30日(金)巳

今年亡くなられた方の一足早いお正月を12月最初の巳の日(最近では12月中であればどの巳の日でも構わないとされています)に亡き人を偲び、

ご冥福をお祈りする行事で、ご遺族・ご親族・知己との絆を大切にし、故人のご遺徳に感謝をいたします。

自宅に祭壇を設けてお墓参りをします。

お墓参りの時間は、昔は辰の日の夜中にお墓で行事をしていましたが、

最近では夕方に行うのが一般的になってきています。

施主が墓所飾りをして参列者がお参りをした後、持参した搗きたての引き餅(引っぱり餅)を火で焙り(注1)

みんなで引っぱり合い自分の手元に取れた餅をその場で食べます。

終わったら、お供え物はお下がりとしてその場で分けて持ち帰ります。

(注1)お餅を焙る火種は、わら・縄・しめ縄等を用います。お餅を焙る時に

はさむ割り箸をご用意下さい

お参りが終わってから

御斎(食事)

お墓から帰られたら、御斎にお雑煮をいただきます。

お餅は、塩あん餅又はあん餅を軽く焙って精進のお汁でいただきます。

個数に決まりはありませんが、おかわりはしません。

*果物・菓子・餅・団子を裏白又は懐紙の上に飾ります

*引っぱり餅は自宅で予め焙ってアルミホイル等で冷めないように包んで保温して持参すると良いでしょう

*お墓での火種はワラ又は縄を用います。餅をはさむ割り箸を用意しましょう

簡略化されている現代でも、故人を偲ぶ気持ちは変わらず大事にされてきました。

愛媛地区限定の行事ではありますが、たくさんの方に知っていただけたら嬉しいですね!

由来は諸説あるので、気になる方は是非調べてみてください!

歴史が好きな方は面白いと思います!

寒い日が続きますので、どうぞご自愛ください。

合掌