こんにちは。木谷仏壇通販部です。
おやつに可愛いおいりをいただきました。
おいりは中讃・西讃地域の嫁入りの際に配られるお菓子ですが
最近は香川県のスーパーや高松でも見かけるようになり
どこでも買えるようになりましたね。
カラフルでコロンと丸いお菓子で香川のお土産としても人気があります。
軽い甘さでふわり・サクッとした触感がくせになります。
ほのかにニッキ味がして美味しいんです💕


私が小さい頃ですが、おいりは出立ち式と言う婚礼の儀式で配られるお菓子でした。
出立ちとは、お嫁さんが白無垢姿で実家をでて嫁ぎ先に向かう儀式のことで、
お嫁さんが実家を出発する際にご近所さんにおいりが配られます。
子供達にはおいりと一緒に文房具(鉛筆が多かったかな?)のセットが配られていました。

嫁ぎ先でもお嫁さんがお家に入るときに嫁ぎ先のご近所さんにおいりが配られます。
お嫁さんが来る日は近所のおばちゃんが何時にくるよ!と教えてくれるので
子供の頃は走っておいりをもらいにいってました。
白無垢姿のお嫁さんからもらうおいりは
幸せをわけてもらう感じがしてとても嬉しかったのを覚えています。
お家で桜茶が振舞われることもあり、出立ちで初めて桜の花が浮いたお茶を飲みました。

今考えると、実家をでるときも嫁入り先にも
おいりを配るのとても大変ですね💦

婚礼がないと食べられない貴重なお菓子だったので
こどもの頃は近所で誰か結婚しないの?とよく両親に確認していました。

西讃地域の子供たちの「おいりあるある」なんですが
婚礼でもらうおいりの袋の中に「はけびき」と言う小判型の平たいおいり2枚だけ入っています。
兄弟がいる家庭ではこのはけびきを巡って兄弟喧嘩が勃発します。
はけびき一枚で本気で喧嘩していたのを思い出します。
今となってはいい思い出です( ´艸`)

最近では出立ちを行うお家は少なくなりましたが
わが子には出立ちをさせたいと思っています😊
まだまだ先ですが嫁いでほしくない気持ちもありつつ…。
古き良き風習なのでこれからも続いていってほしいものです。