厄除けの習慣は、平安時代から日本に根付いており、その起源は古代中国の陰陽五行思想に由来する「陰陽道」とされています。平安時代に公家の間で広がり、後に武家や一般市民にも広まりました。
厄除けの祈願を寺社で行う習慣は、江戸時代後期に大流行し、新たな宗教行事として定着したと言われています。
厄年とは、精神や肉体ともに変化が大きな節目になる時期で、体調を崩しやすいとされています。厄年の人は、普段より慎ましく過ごそうとする考え方で、厄除けや厄祓いを行うのが古来よりの習わしです。
厄除けや厄祓いを受ける場所や、年齢によって異なります。
- 一般的に、お寺で受けるものを厄除け、神社で受けるものを厄払いといいます。
- 厄年とする年齢は、男性は数え年で25歳、42歳、61歳、女性は数え年で19歳、33歳、37歳、61歳です。
- 男性の42歳と女性の33歳は「大厄(たいやく)」といい、その前後の年齢も「前厄(まえやく)」「後厄(あとやく)」とされ、特に忌むべき年齢といわれています。