日本では、お盆の時期になると、キュウリやナスに割りばしなどで足をつけた精霊馬を飾る風習があります。
精霊馬とは、お盆の時期に飾られる、ご先祖様を迎えたり、送ったりするための乗り物のことです。
精霊馬は「しょうりょうま」と読み、キュウリを馬、ナスを牛に見立てて作ります。
ご先祖様の霊が家に戻ってくるときは、できるだけ早く家に帰ってきてもらいたいため、キュウリで作った足の速い馬を使い、あの世に帰るときは少しでもこの世にいてほしいと、ナスで作った足の遅い牛を使うとされています。
先祖をお迎えする迎え盆(8月13日)に作って、先祖を送る送り盆(8月16日)までお供えものとして飾っておくことが多いですが、地域によって異なります。